「 住まう場も、働き方も、生き方さえも、変えてみようと、僕は思う。」
大事なのは、すべて自分の心で感じること。
見せかけでない、本質的な豊かさを追い求めること。
少なくとも僕はそうだ。
思えば幼い頃から僕は、
今の社会に対する違和感があった。
初めて「洗脳」という言葉の意味を知った時、
「テレビこそ洗脳だ」と、すぐに思い当たり、
ものごとを違う角度から見るクセがついた。
また刺激を求めて自分の暮らす街を飛び出し、
いくどとなくひとりで旅に出た。
また今で言う、サスティナビリティや
SDGsといったことにも、
ずいぶん昔から関心を抱いていた。
経済主導の世の中に流されず、
人も地球も、みんなが健康であることを願った。
ただ大人になり、建築家としての道を歩むと、
その「思い」に、フタをすることも増えた。
もちろん、仕事上での譲れないところはある。
プライバシーは守りながら、
風や光などの自然を感じさせること。
人と建物にとっての健康を意識した、
生きている材料を選定すること。
また生活に寄り添う、
シンプルな引き算のデザインをすること。
しかし、それらは本来の「思い」を
表現できているとは言えない、
忸怩とした気持ちがあった。
本来の「思い」。
それは設計という枠を超えた、思想のようなもの。
美しい空間に住むことは、
人の心をも美しく形づくる。
クリエイティブと自然が融合した暮らしが、
本質的な豊かさをもたらし、
それは地球への愛につながり、
結果循環がもたらされる。
魂にしたがう。
すべては、そこから始まる気がしている。
災害時も動じないスキルを身につける。
地震や台風、感染症などの有事においても適応できる住まい、環境で暮らし、サバイバル適応能力を身につける。
衣食住すべて健康を意識する。
身に纏うモノ、口にするモノ、住まう空間、全ては量より質。適度な運動も日常に。心体が自然に調和することを気にかける。
ものを減らす。共有する。
ものはできるだけ持たず、手放す。コミュニティ内で共有できるものはする。すぐに動ける、常に身軽な状態を心がける。