徳島新聞 掲載

民間宿泊施設のない木頭地区にゲストハウス　徳島・那賀

那賀町木頭出原の喫茶店「Ｋｅｎ’ｓギャラリー」の店主中野みね子さん（６９）＝同＝が、近くにゲストハウス「はなれ」を新築し、営業を始めた。木頭地区の宿泊施設は町木頭交流センター（同町木頭和無田）があるだけ。民間の施設はなく、中野さんは「地域活性化のために役立ちたい」と意気込んでいる。

　ゲストハウスは、喫茶店から那賀川を挟んだ対岸の山腹にある木造平屋約２０平方メートル。キッチンとトイレ、風呂を備えている。家族連れを想定し、１日１組（最大１０人）を受け入れる。

　料金は１泊１人７千円（２人以上の利用で割り引き）。朝食はコーヒー付きで千円、夕食は利用者の希望に合わせて千円～３千円で用意する。キッチンでの調理も可能。

　木頭地区では５年前に唯一の旅館が廃業して以来、民間の宿泊施設がなくなった。中野さんは「せっかく木頭まで来てくれたなら、地元の空気を味わって」と、喫茶店の客を自宅に宿泊させることもあったという。

　ゲストハウスは、８年前に他界した夫建吉さんのいとこの実家があった場所に建てた。老朽化していた建物を取り壊す話が持ち上がり、中野さんが跡地の利用を申し出た。

　中野さんは「自然豊かな木頭で、時間を忘れてゆっくり過ごしてほしい」と話している。
予約、問い合わせは＜電０５０（８８００）６１０３＞。

※出典：http://www.topics.or.jp/articles/-/3868 徳島新聞ニュースより